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小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波 科学ライブラリー92) 価格: 1,155円 レビュー評価:4.0 レビュー数:5 小鳥の歌の文法の進化の過程を解明することにより、人間の言語の文法の起源を説明できるのではないか?壮大な仮説を掲げさまざまな実証研究を展開する岡ノ谷一夫の研究を簡単に一望できる本。
研究内容そのものも面白いが、本書を読んで印象的なのは、筆者の研究がさまざまな研究者や学生との出会いや、対話から生み出され、発展していっている過程が生き生きと描かれていることである。
また臨床家として興味深かったのは、小鳥の歌における損傷研究の知見である。内耳を除去したジュウシマツの歌は吃音様の症状を示し、神経回路の損傷部位によって失文法や語彙障害に似た症状を呈 |
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万葉姉妹/こまどり温泉 (フレア文庫 (1)) 価格: 571円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 「虹いくたび」や「女であること」、ノーベル賞受賞の「雪国」など女の生の悲しみを描いている川端康成が、こんな少女小説を書いていたなんて。多分習作時代というか、名作の下地になるような作品だと思いますが、生の悲しみを描ききるには話の筋がありきたりな気がします。ただ、まるで女性が描く少女小説のように女の子の観察の仕方は鋭いところもあるようです。 |