ザンジバル 価格: 2,500円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 脳出血で生死をさまよった後に発表された最新のCD。アダモといえば甘くロマンチックな歌が看板のはずだが、今回の作品にはそうした雰囲気はほとんどない。曲の大半は軽いリズムに乗せて淡々と歌われているものの、どこか重く、渋く、悲しげだ。「サントワマミー」や「愛は君のよう」などの歌が好きなファンには期待はずれかもしれない。それでも何度か聞いていると深い味わいが感じられ、特に終曲の「ぼくの痛ましいオリエント」は胸を打つ。十代でデビューした彼も60歳を越え、その作風も老境の渋さといったものに変わってきたのか、それとも今後また再び、甘く切ないアダモ節が聴けるのか、これからも注目していきたいと感じさせるCDで |
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